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音楽配信は成長、ライブは激減……4〜9月の楽曲使用料、コロナの影響くっきり
JASRACが今年12月(主に4〜9月の使用分)の楽曲使用料分配実績を発表。音楽配信は前年度同期比2割増えた一方で、ライブは同約6割減少しており、コロナ禍の影響がくっきり出た。
日本音楽著作権協会(JASRAC)は12月25日、今年12月の音楽著作権料の分配実績(主に4〜9月の使用分)を発表した。
使用料の合計は、前年度同期比92.1%の約265億円と、1割近く減少。インタラクティブ配信は同2割増えた一方で、演奏会(ライブ)は同約6割減少しており、コロナ禍の影響がくっきり出た。
インタラクティブ配信は、音楽サブスクリプションサービスや動画配信市場が好調を維持していることなどから、前年度同期比123.6%の成長した。
一方で、コロナ感染拡大の影響でコンサートやイベントの中止・延期が相次いだことから、演奏会は同41.2%にとどまった。
DVDやBlu-rayなどビデオグラムも、コロナ拡大で商品の発売中止や延期があったため同75.6%にとどまっている。
JASRACは、作詞・作曲家など楽曲の権利者から著作権管理を委託され、音楽配信事業者やイベント事業者など、委託楽曲の利用者から使用料を徴収して権利者に分配している。
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