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IoTでフォークリフト事故防止 機体・作業員の動きを可視化 コニカミノルタなど提供
コニカミノルタとコンサルティング会社が、物流現場におけるフォークリフトの接触事故を防止するIoTサービスを始める。現場の動きを分析し、事故が起きにくい動線やレイアウトを提案する。
コニカミノルタとコンサルティング会社のMS&ADインターリスク総研(東京都千代田区)など4社は1月18日、物流現場におけるフォークリフトの接触事故を防止するIoTサービスを1月中に始めると発表した。現場にネットワークカメラとセンサーを設置し、作業員などの動きを記録。その情報を基に、事故が起きにくい作業環境を提案する。
物体表面の温度を非接触で検知する「MOBOTIXカメラ」、物の位置などを測定できるセンサー「3D LiDAR」、画像解析技術を活用。コニカミノルタは現場にカメラを3日間設置し、フォークリフトと作業員が近づいた場面と時刻を記録する。取得したデータはMS&ADインターリスク総研が分析し、事故防止に向けた現場の動線や機材などの配置を提案する。
フォークリフト事故の被害者が年間約2000人に上ることを踏まえ、サービス提供を決めた。2020年12月に試験運用を始めており、顧客ニーズを把握して正式サービスに反映する。三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険もサービス提供に協力する。
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