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米議会議事堂襲撃者、盗んだペロシ議長のノートPCをロシア対外情報庁に売ろうとしていた──FBI供述書
1月6日に米議会議事堂を襲撃した暴徒の1人が、ナンシー・ペロシ下院議長のノートPCを盗み、それをロシア対外情報庁(SVR)に売ろうとしていたことがFBIの供述書で明らかになった。
1月6日に米議会議事堂を襲撃した暴徒の1人が、米下院議長ナンシー・ペロシ氏のノートPCを盗み、ロシアに転売しようとしていたことが、米連邦捜査局の宣誓供述書(リンク先はPDF)で明らかになった。米NBCが18日(現地時間)に報じた。
FBI特別捜査官の供述書によると、議事堂襲撃者情報を求めるFBIの専用ラインに、公開されている襲撃動画の暴徒の1人が自分の元恋人、ライリー・ウィリアムズ氏だという通報があった。この通報者はさらに、ウィリアムズ氏の友人から、ウィリアムズ氏が議事堂内の会議室からペロシ氏のノートPCを盗み、これをロシア在住の友人に売ろうとしていたと聞いたと語った。計画ではそのロシアの友人がロシア政府の対外情報庁(SVR)に転売するはずだったが、何らかの理由で計画は頓挫し、ノートPCはまだウィリアムズ氏が保有しているか、既に破壊している可能性があるという。
ペロシ氏のノートPCが盗まれたことは9日に米Reutersが報道した。ペロシ氏の副補佐官、ドリュー・ハミル氏はこれを受け、自身の公式Twitterアカウントで、ペロシ氏のノートPCが盗まれたことを認め、このPCはプレゼンのためにのみ使われていた(ので極秘情報などは入っていなかった)とツイートした。
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