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FBI、議事堂乱入者特定のためTwitterで画像・動画を募集中 首都警察はパワポ画像で情報募集
1月6日に連邦議会議事堂に乱入した数百人のトランプ大統領支持者のほとんどは逮捕されていない。FBIはTwitterで、首都警察はPowerPointで編集した画像で、暴動参加容疑者情報の提供を求めている。
米連邦捜査局(FBI)は1月6日(現地時間)、連邦議会議事堂周辺および内部で暴動を起こした人々の画像あるいは動画を募集するとツイートした。
「ワシントンD.C.で暴力を扇動している個人を特定するのに役立つ情報を求める」としている。この呼び掛けに最初に応じたリプライはドナルド・トランプ米大統領の画像だったが、その後多数の画像が提供されている。
これとは別に、コロンビア特別区首都警察は同日、PowerPointで編集した暴動の写真リスト「PERSONS OF INTEREST IN UNREST-RELATED OFFENSES(暴動に関連する容疑者)」をPDFとして公開し、人物特定のヒントの提供を求めた。こちらは電話あるいはテキストメッセージでの通報が可能で、逮捕につながる情報提供者には最高1000ドル(約10万円)を与えるとしている。
6日の暴動では、トランプ氏によるホワイトハウス近くでの演説集会の後、数千人の支持者が議事堂を取り囲み、数百人が議事堂内に侵入した。この混乱で4人が死亡し、数十人が負傷した。米Washington Postの7日の報道によると、既に逮捕されたのは79人という。
トランプ氏は7日、自身のTwitterアカウントで「連邦議会議事堂に乱入したデモ参加者は米国民主主義を汚し」ており、「法律を破った人々は代償を支払わなければならない」と語った。
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