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AIで自治体のDXを支援 デジタル化の事例を自動で紹介 コニカミノルタなど開発
コニカミノルタらが地方自治体のDXを支援するAIの提供を始めた。自治体職員が検索画面で改善したい業務などを入力すると、他の自治体の先行事例などをAIが提示する。将来は全国1000自治体への導入を目指す。
コニカミノルタは1月19日、地方自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するAIを開発し、提供を始めたと発表した。自治体職員が改善したい業務を検索画面に入力すると、デジタル化に成功した自治体の先行事例をAIが提示する。調査・検討の時間を減らす効果を見込んでおり、将来は全国1000自治体への導入を目指す。
AIはコニカミノルタと、官公庁向けのAI開発を手掛けるチェンジ(東京都港区)が共同開発。チェンジの開発ノウハウと、コニカミノルタが自治体向けコンサルティング事業で培ったノウハウを組み合わせた。
AIは、DXに成功した自治体の事例や業務フローなどを約5000パターン学習しており、職員が入力した内容に応じて適切な内容を提案する。7月には、AIが業務の改善点を指摘したり、改善策の効果を試算したりするサービスも提供する。
両社は「(AIの活用で)自治体職員は政策立案などのコア業務に集中し、市民サービスのレベルを向上できる。全国自治体に標準のプラットフォームとして提供したい」としている。
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