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コロナ患者191人分の氏名が埼玉県の公式ページで一時閲覧できる状態に 県が謝罪
埼玉県が新型コロナウイルス患者191人の氏名が閲覧できる状態だったと発表。担当者が誤って県の公式ページに掲載していた。重複した情報を修正する際のミスが原因。
埼玉県は1月26日、県内で確認した新型コロナウイルス患者191人分の氏名が、公式Webサイト上で誤って閲覧できる状態だったと発表した。重複した情報を修正する際のミスが原因という。
県は個人名を伏せた上で、陽性者の年代、性別、国籍、居住地などを日別に公表している。しかし、25日午後5時15分時点の更新で、個人名を記載した一覧表を誤って公開していたことが県民からの指摘で発覚。同午後10時30分に一覧表を削除した。
新型コロナの患者情報は保健所の管轄ごとに発表されるため、保健所を持つ政令市、中核市以外の自治体は県の管轄分として公表するルールになっている。県は政令市、中核市の発表分を除いた情報を掲載していたが、重複が発生。担当者が修正したが、掲載前のチェックに漏れが生じたという。
県は該当者に電話で謝罪する方針で、「個人情報の取扱いについて再度徹底し、報道発表を行う際には複数人によるチェックを行うなど再発防止を徹底する」としている。
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