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定規やコンパスを使わず、紙にきれいな線を描ける触覚ペン「Phasking on Paper」:Innovative Tech
絵の練習をしなくても図形をきれいにかけられる。
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の研究チームが開発した「Phasking on Paper」は、紙に手描きするときにペンの動きを制御する触覚フィードバックシステムだ。定規やコンパスを使わずにきれいな図形や円が描ける。
直線や円を描くのは、PCやタブレットなどデジタルでは容易だが、紙にフリーハンドできれいに描くのは非常に難しい。今回の手法は、補助線も下書きも何もない紙の上に整った線や図を描けるカスタムペンを提案するというもの。
ボールペンを改造したカスタムペンは、1つの小さなボールが紙などの表面上に接触するように下向きに飛び出している。この回転するボールが力覚フィードバックを生成してユーザーに伝え、それ以上進めない“見えない壁”を作り、綺麗な図形になるよう誘導する。
ユーザーは円や直線、三角形などが掲載されるツールパレットから、描きたい図形を選択する。紙上に1〜4つの点を指定すると、それに応じた各図形の制御が行われる。ベジエ曲線や遠近法を伴った図形も生成してくれる。
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