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虫のように充電器に這いよるスマートフォンケース ソウル大学校「CaseCrawler」開発:Innovative Tech
小刻みに動きながら充電器マットにたどり着き、チャージを開始するスマートフォンロボ。
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
韓国・ソウル大学校の研究チームが開発した「CaseCrawler」は、節足動物のように脚を生やし、這いずり回るスマートフォンケース型ロボットだ。背面に収納した複数の脚が飛び出し、多脚を駆使してワイヤレス充電器や人の手元まで自ら移動する。
スマートフォンが自分で動き回れるようになれば、ユーザーの利便性が高くなるかもしれない。充電を忘れていたら勝手にワイヤレス充電器まで移動しチャージを始め、寝ている人の手元に“帰巣”できる。
本体の厚さは16mm。平常時は脚が完全に格納され、移動時には1.5mmほどの脚が6本飛び出す。本体の総重量は22.7g。自重の13倍、300g以上の荷重を積載できる(実験時はスマートフォンとケース含め、総重量190g)。速度2.27cm/s、5分間の連続動作が可能だ。16mmほどの段差なら乗り越えられる。
内部では、2個のモーターを搭載し、それぞれのモーターが左右の脚の作動を担当、モーターの差動駆動により操舵を可能にしている。
将来的には各種センサーで周囲のデータを収集し、状態を判断して適切に動作する機能も実装したいとしている。
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