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KDDI、国際電話の着信拒否機能を提供 「ワン切り詐欺」防止へ
KDDIが日本国外からの着信を拒否するスマートフォン向け機能を有料で提供すると発表。高額な請求や電話番号の悪用につながる「国際ワン切り詐欺」対策の一環。料金は372円(税別、以下同)から。
KDDIは2月8日、日本国外からの着信を拒否するスマートフォン向け機能を有料で提供すると発表した。高額な請求や電話番号の悪用につながる「国際ワン切り詐欺」対策の一環。料金は372円(税別、以下同)から。
同社の「auスマートパス」有料会員向けサービスで、海外からの着信を一律拒否できる。Androidアプリの「迷惑メッセージ・電話ブロック」に機能を追加する。ユーザーはアプリの設定画面から「切断する」「警告する」「何もしない」の3つから選択し、設定する。
急増する「国際ワン切り詐欺」
サービス提供の背景には「国際ワン切り詐欺」の急増がある。電話やSMSのフィルタリングサービスを提供するトビラシステムズ(名古屋市中区)によると、2020年9月以降、存在しない国の番号からの着信が国内で3万件以上確認されているという。
ただ、これまで大手3キャリアが提供している迷惑電話の拒否サービスは、国際電話に対応していなかった。
KDDIはこうした番号に誤って折り返すと高額な国際通話料金が請求される上、犯罪グループ間で取引される詐欺被害者の名簿に掲載される可能性があると注意を呼びかけている。
利用には「auスマートパス」か「auスマートパスプレミアム」への登録が必要。iOSへの対応についてKDDIは「時期は未定だが、対応を検討中」としている。
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