Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
南カリフォルニア大学、Google Research、カリフォルニア大学バークレー校による米研究チームが開発した「AI Choreographer」は、音楽からダンスの振り付けを作成する機械学習フレームワークだ。生成した振り付けを3Dキャラクターに転送しダンスアニメーションを作成できる。本物のダンサーから学習しており、リアルで滑らかな動きを生成する。
40人のプロダンサーが踊るソロダンス1510本、グループダンス108本含む動画数1万3940本で構成するストリートダンス動画データベース「AIST Dance Video Database」から3Dモーションを再構築した3Dヒューマンダンスモーションデータセット「AIST ++」には、2Dと3Dの両方での人の関節位置17カ所、24のポーズパラメーターなどのアノテーションが含まれる。
このデータセットにより、非常に滑らかなダンスモーションを出力する。先行研究の2つのベースラインと比較する評価実験を行なったところ、本手法がより本物に近い動き、多様なダンスモーションを生成できることを示したとしている。生成された3次元の動きと音楽との相関についての評価も本手法が上回ったという。
動画では、多様な音楽で踊る3Dキャラクターを確認できる。
関連記事
- 3Dプリンタとスプレーで作る曲面タッチディスプレイ MITなど開発
3Dプリンタにスプレーを組み込む手法も検討中。 - ふくらはぎをサポートし歩きやすくするソフトスーツ アリゾナ州立大学「SR-AFO」開発
柔らかい素材の外骨格スーツが歩行困難な人の助けとなる。 - ドローンが空中で故障しても墜落を防ぐ技術 ローターの代わりに機体を高速回転
機体を高速回転させることで安定した飛行を可能にし、指示通りに軌道制御する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.