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NVIDIA、暗号通貨マイニング専用プロセッサ「CMP」 「RTX 3060」のマイニング効率には制限
ゲーマー向けのGPUがマイニング目的の大量購入で品薄になる中、NVIDIAがマイニング専用プロセッサ「CMP」を発表した。同時に2月26日発売の「GeForce RTX 3060」ではマイニング効率を約50%制限することも発表した。
米NVIDIAは2月18日(現地時間)、暗号通貨マイニング専用のプロセッサ「CMP(Cryptocurrency Mining Processor)」の製品ラインを発表した。グラフィックス向けではなく、マイニング性能に最適化されている。
たとえばディスプレイ出力を省いたため、マイニング中の気流を改善できる。また、ピークコア電圧と周波数も低く、電力効率がGPUよりもいいという。
同社はまた、マイニング需要でゲーム向けGPUのGeForce GPUシリーズが品薄になっている対策として、26日発売予定の「GeForce RTX 3060」ではソフトウェアドライバーの設計により、Ethereumのマイニングアルゴリズムを検出するとハッシュレートを約50%制限することも発表した。
「われわれはゲーマーだ。GeForce GPUはゲーマーのために設計した。(中略)2月26日発売のGeForce RTX 3060の発売に合わせ、われわれはGeForce GPUがゲーマーの手に確実に渡るようにするための重要な一歩を踏み出した」とNVIDIA。
マイニング専用プロセッサを発売することで、ゲーマー向けGPUを維持しながらマイナー(マイニング目的のユーザー)が効率的な暗号通貨マイニングマシンを構築できるよう支援できるとしている。
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