Amazon EC2 MacインスタンスがBig Surのサポートを開始
米AWSが、クラウド上でmacOSのインスタンスを提供する「Amazon EC2 Mac instances for macOS」で、最新のmacOSである「Big Sur」のサポートを始めた。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Amazon EC2 MacインスタンスがBig surのサポートを開始。NFSサービス「Amazon EFS」へのマウントも可能に」(2021年2月25日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Amazon Web Services(AWS)は2月23日、クラウド上でmacOSのインスタンスを提供する「Amazon EC2 Mac instances for macOS」(以下、EC2 Macインスタンス)で最新のmacOSである「Big Sur」のサポートを開始したと発表しました。
EC2 Macインスタンスは、2020年12月に行われた同社のイベント「AWS re:Invent 2020」で発表されました。
Intel版のMac miniをAWSのクラウド基盤であるNitro Systemに組み合わせて提供され、当初はmacOS Mojave 10.14とmacOS Catalina 10.15のみをサポートしていました。
Big Surがサポートされることで、最新のXcodeなどをはじめとするApple製品の開発環境の今後のアップデートも問題なく追従していけることになります。
また合わせてBig SurからNFSサービスであるAmazon EFSへのアクセスが可能になったことも発表されました。
NFSマウントには、AWSがオープンソースで提供しているAmazon EFS clientを利用します。
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