SpaceXの巨大宇宙船「Starship」、“3度目の正直”で高高度からの垂直着陸に成功……と思いきや数分後に爆発
米SpaceXは、米テキサス州で宇宙船「Starship」の高高度飛行テストを行い、高度約10kmからの垂直着陸に成功した。しかし、その数分後に爆発した。
米SpaceXは3月3日(現地時間)、米テキサス州で宇宙船「Starship」の高高度飛行テストを行い、高度約10kmからの垂直着陸に成功した。しかし、その数分後に爆発した。現時点で爆発の原因は明らかになっていない。
Starshipは地球軌道の他、月や火星への惑星間航行を目的に、イーロン・マスクCEO率いるSpaceXが開発を進める巨大宇宙船。今回打ち上げたのはプロトタイプの「serial number 10」(SN10)で直径は約9m、高さは約50m、重量は1200トン。20年12月にはSN8、21年2月にはSN9で同じく高高度の飛行テストを行っていたが、いずれも着陸時の制動に失敗し、爆発炎上していた。
SN10はSN8、SN9と同様に、液体メタンと液体酸素を燃料とする「ラプターエンジン」を3基搭載。このエンジンと、機体の前方と後方にそれぞれ2枚備えた翼をフライトコンピュータで制御した結果、垂直着陸に成功。しかし着陸直後には一部から炎が漏れ出る様子も。最終的に、機体内の液体燃料に着火し爆発したものとみられる。
マスクCEOは「SN10はバラバラにならずに着陸した」と自身のTwitterアカウントに投稿。「いつか、Starshipが当たり前に飛行する日が来ることで、SpaceXチームの成功は真に評価されるだろう」とした。
2023年には民間人を搭乗させて月を周回する計画。ZOZO創業者の前澤友作さんが全席の権利を得ており、前澤さんは自身の他に8人の乗務員を世界中から募集することを3月3日に発表した。
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