ニュース
工具置き忘れによる事故、AIで防止 画像認識による工具管理ソフトを日立ソリューションズが開発
日立ソリューションズが作業現場向けの画像認識AIを開発したと発表。点検・保守時に作業員が使用したハンマーなどの工具の管理を自動化するソフトウェアとして販売し、工具の置き忘れによる重大事故を防ぐ。
日立ソリューションズは3月9日、作業現場向けの画像認識AIを開発したと発表した。点検時に作業員が使用したハンマーなどの工具の管理を自動化するソフトウェアとして販売し、工具の置き忘れによる重大事故を防ぐ。
作業員がカメラ前に持ち込みや持ち出す工具を並べ、AIに画像認識させる。入退場時の画像と比較することで、置き忘れや、余分な持ち出しなどのチェックを自動化できる。
画像認識AIはドライバーやレンチなど、一般的な工具の画像を事前に学習済み。カメラを設置した上で、ソフトウェアをPCにインストールすればすぐに使用できる。業種特有の物品を判定したい場合は、AIへの追加学習も可能だという。
作業員が持ち込んだ工具の置き忘れが重大な事故につながる恐れがあることから、建設や鉄道・飛行機など点検・保守を行う作業現場では、入退場時の工具の管理作業を行っている。これまで工具の管理は目視でチェックしていたため、同社はソフトウェア使用で「作業員の入退場にかかる待ち時間も低減できる」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
凸版印刷、“くずし字”を解読する画像認識AIを開発 研究機関向けに月額7万円から提供
凸版印刷が画像認識AIを活用して古文書に書かれた“くずし字”の解読を支援するツール「ふみのはゼミ」を開発した。
似ているヘアカット写真を見つける画像認識AI 「Yahoo! BEAUTY」の新機能で活用
ヤフーがヘアスタイル検索サービス「Yahoo! BEAUTY」に独自開発の画像認識AIを活用した新機能を導入したと発表。ユーザーの好みにあった画像の表示精度がアップしたという。
画像認識AIで路面凍結を発見、降雪時の視界不良も測定 新潟で実証実験
日本気象協会がAIを活用して、悪天候時の路面状態や視界の悪さをリアルタイムで測定する実験を始める。計測機器がなくても路面凍結などを把握できるようになり、交通事故の抑止に役立つという。

