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「3.11」から10年、被災地の復興を航空写真で振り返る──国土地理院がWebで公開
国土地理院が、震災で被害を受けた地域の航空写真をWebサイトで公開。震災前、震災直後、震災から約5年後、約10年後の航空写真やデータを見比べることで、各地の復興を確認できる。
東日本大震災から10年、被災地の復興はどのように進んでいるのか──国土地理院が、震災で被害を受けた地域の航空写真をWebサイトで公開している。震災前、震災直後(11年3月12〜19日)、震災から約5年後、約10年後の航空写真やデータを見比べることで、各地の復興を確認できる。
国土地理院が2月25日に公開したWebサイトでは、岩手県宮古市、陸前高田市、山田町、宮城県石巻市、南三陸町、女川町、福島県相馬市のデータを公開。航空写真だけでなく、地形図や標高データも掲載している。ただし標高データは震災直後(11年)と震災から約10年後(20年)の画像のみ。
陸前高田市、南三陸町、女川町、相馬市の航空写真については、特殊なメガネなどを使わなくても立体的に視認できる画像を掲載している。裸眼で2枚の画像の奥を見るように重ね合わせる「並行法」、画像の手前を見る「交差法」で立体視でき、建物や地形の高低を確認できる。拡縮も可能で、それぞれ震災直後と震災から約10年後のデータを公開している。
「出典を明記する」などの規約を守れば、画像の転載や商用利用も認める。国土地理院は「これまで各地で記録してきたものを、復興の様子を確認できるようになればと公開した。地元の人による振り返りや学校での教育などに役立ててもらえれば」としている。
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