速報
カバンの中で勢いよく発火、発煙 リチウムイオン電池の事故、国民生活センターが再現動画で注意喚起
国民生活センターがリチウムイオン電池や充電器の発煙、発火事故の再現動画を公開した。日常生活に潜む危険な状況をサーモグラフィの画像付きで動画にした。
国民生活センターは3月18日、増加傾向にあるリチウムイオン電池や充電器の発煙、発火事故について注意喚起するため、事故の再現テストを動画にして公開した。
モバイルバッテリーの充電端子に導電性の異物(砕いたシャープペンシルの芯)が混入して短時間で温度が急上昇する様子、充電しながら動画を連続再生しているスマートフォンが寝具の中で熱くなる様子など日常生活に潜む危険な状況をサーモグラフィの画像付きで動画にした。
動画の最後はマネキンが持つカバンの中でモバイルバッテリーを熱暴走させるテスト。勢いよく発火、発煙する様子が見てとれる。
消費者センターは、1)充電中に異常を感じたら直ちに使用を中止する、2)リチウムイオン電池が膨張したら使用しない、3)適切な充電器を使う、4)使用中や充電中は発熱することを認識する、5)製造・販売元や仕様が不明確な商品を購入しない、を注意点として挙げた。
東京消防庁が2020年9月に発行した「令和2年版 火災の実態」によると、リチウムイオン電池関連の製品からの火災は年々増加しているという。国民生活センターにも「充電端子が発熱、発煙した」「リチウムイオン電池が膨張した」といた相談が継続的に寄せられており、中には充電中に爆発し、火災になった事例もあった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 消費者庁、ワイヤレスイヤフォンの火災事故で注意喚起 過去5年で25件、ワイヤレススピーカーも16件
消費者庁がワイヤレスイヤフォンなどの火災事故について注意喚起。バッテリーからの発火や発煙といった報告が増加傾向にあるという。 - 誤ったエアコン洗浄で火災、5年間で20件 NITEが注意喚起 消毒用アルコールや漂白剤もダメ
NITEは6月25日、エアコンの内部洗浄は方法を誤ると危険な事故に至るおそれがあるとして「正しい知識を持った業者に依頼してほしい」と注意喚起した。 - 「身に覚えのないマスクが届いた」 消費者庁が送り付け商法に注意喚起 政府の布マスク全戸配布に便乗か
消費者庁は、政府のマスク全戸配布に便乗し、マスクを送り付けて代金を請求する悪質商法の報告が増えているとして注意を呼びかけている。「身に覚えのないマスクが届いたがどうしたらいいか」といった相談が寄せられているという。