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Twitterがきっかけで発見された新種のダニ、学名に「twitter」

法政大学は、同学自然科学センターの島野智之教授が偶然目にしたTwitterの投稿写真から海岸性ダニ類の新種を発見したと発表した。

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 法政大学は3月23日、同学自然科学センターの島野智之教授が偶然目にしたTwitterの投稿写真から海岸性ダニ類の新種「チョウシハマベダニ」を発見したと発表した。

 Twitterで偶然見つかった新種生物は2例目。1例目は菌類だったため、動物では世界初という。


新種のダニを採集した銚子外港(矢印が採集地点)

根本崇正さんが撮影し、Twitterに投稿したチョウシハマベダニの画像

 島野教授は、会社員でアマチュアカメラマンの根本崇正さんがTwitterに投稿した1枚の写真に目をとめ、新種のダニではないかと考えた。当時、根本さんは銚子外港に釣りに来ていたが、釣れずに趣味の1つである小さな節足動物の写真を撮ってツイートしていたという。

 島野教授はすぐにTwitterで根本さんに連絡を取り、数日後にダニを採集。共同研究チームのグラーツ大学(オーストリア)講師、トビアス・プフィングスティル博士とチェックを行い、新種と確認した。

 論文は日本動物分類学会誌の「Species Diversity」に3月22日付で公開した。発見のきっかけがTwitterであったことから学名は「Ameronothrus twitter」(和名はチョウシハマベダニ)と名付けた。

 島野教授は「SNSは時間がかかる新種の発見のスピードアップを促す。誰でも新種の発見や生物多様性の解明に協力、参加できる」とツイートしている。

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