ニュース
転売もOK、電子チケットの「NFT」を販売するサービス登場 ライブの視聴権などをブロックチェーンで証明
電子チケットのNFT(ノンファンジブルトークン)を発行・販売できるサービス「Digitama」を、電子チケット販売サービスを運営するZAIKOが始めた。アーティストは、ライブ映像の視聴権などを電子チケット化し、そのNFTを販売できる。購入者が転売した際にも、アーティストは利益を受け取れるという。
電子チケット販売サービス「ZAIKO」を運営するZAIKO(東京都港区)は3月24日、電子チケットのNFT(ノンファンジブルトークン)を発行・販売できるサービス「Digitama」を始めた。アーティストやクリエイターは、オンラインライブ映像の視聴権などを電子チケット化し、そのNFTを販売できる。購入者がNFTを転売した際にも、アーティストは利益を受け取れるという。
NFTは「代替不可能なトークン」を指す言葉。ブロックチェーン技術を使ったデジタルトークンで、デジタルアートやデジタルアイテムといった作品・商品の所有権を売買するときに使われる。所有者履歴などをブロックチェーン上に記録するためデータが改ざんできず、デジタルな作品でも真贋や所有権を証明できるとされている。
現在はNFTを発行・販売したいアーティストやクリエイターを募集中。サービスの開発には、ブロックチェーンを活用したアプリの開発ツールを提供するCurvegrid(東京都中央区)が協力した。
ZAIKOは音楽ライブやeスポーツイベントの電子チケットを販売するサービス。コロナ禍を受け、2020年3月からはオンラインイベントのチケットも扱っている。
関連記事
- NFTアートが約1300万円で落札 世界的VRアーティストのせきぐちあいみさんに、“VR一点もの”オークションに挑戦した経緯を聞いた
世界的なVRアーティストのせきぐちあいみさんがNFTオークションを成功させた。その経緯を聞いた。 - TwitterのドーシーCEOの初ツイートNFT、3億円超で落札 全額寄付
Twitterのツイート第1号とされるジャック・ドーシーCEOの初ツイートのNFT(代替不可能なトークン)が、291万5835万ドルで落札された。ドーシー氏はその売り上げをビットコインにし、アフリカ支援団体に全額寄付した。 - コインチェック、デジタルアイテム「NFT」の取引所を開始 所有権をブロックチェーンで証明、海外では75億円の価値が付く例も
暗号資産取引所「Coincheck」を運営するコインチェックは、ブロックチェーン上のデジタルアイテム「NFT」(ノンファンジブルトークン)を取引するマーケットプレース「Coincheck NFT(β版)」を24日に開く。 - データをブロックチェーンに記録、唯一無二の“NFTデジタルシール” 「ミリオンアーサー」シリーズに投入
「ミリオンアーサー」シリーズのデジタルアイテムに「NFTデジタルシール」が登場へ。購入者情報などがブロックチェーン上で記録され、デザインもシールごとに異なる。 - 老舗Christie's初のNFTオークション、デジタルアートが約75億円で落札
英国の老舗オークションハウスChristie'sが初めてデジタルアートのNFTをオンライン競売にかけた。このBeepleの作品は6934万6250ドル(約75億円)で落札された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.