TwitterのドーシーCEOの初ツイートNFT、3億円超で落札 全額寄付
Twitterのツイート第1号とされるジャック・ドーシーCEOの初ツイートのNFT(代替不可能なトークン)が、291万5835万ドルで落札された。ドーシー氏はその売り上げをビットコインにし、アフリカ支援団体に全額寄付した。
米Twitterと米SquareのCEOを務めるジャック・ドーシー氏がオークションに出品した同氏の初ツイートのNFTが3月22日(現地時間)、291万5835ドル(約3億1640万円)で落札された。
【訂正履歴:2021年3月24日午後1時30分 当初、タイトルと本文で「2億円超」「291万5835ドル(約2億1800万円)」としておりましたが、正しくは「3億円超」「291万5835ドル(約3億1640万円)」でした。訂正しておわびいたします。】
落札したのはTRONネットワークのOracleシステムBridge Oracleのハカン・エスタビCEO。同氏は落札後「これはただのツイートではない。数年後には、これに「モナ・リザ」と同じくらいの価値があることにみんなも気づくだろう」とツイートした。
NFT(Non-Fungible Token、代替不可能なトークン)は、ブロックチェーンの独自のデジタルトークンで、アート作品やトレーディングカード、コンサートのチケットなどのデジタルな作品や商品の所有権を売買するもの。文字通り代替不可能、分割不可能なので、購入者の所有権は強固に保護され、転売されてもブロックチェーンで履歴を辿れるので、その作品が本物であることが証明できるとされている。
ドーシー氏は自身のTwitterアカウントで、売り上げはすぐにビットコインに変換し、アフリカ地域支援の非営利団体GiveDirectlyに全額寄付したとツイートした。
ドーシー氏は一時期、アフリカに移住しようとしていたほど、アフリカに注目している。2月にはラッパーのJay-Zと共同でアフリカとインドにフォーカスするビットコイン開発促進ファンド「Btrust(Bはビットコインの通貨記号)」を設立している。
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