ジャック・ドーシー氏、2006年の初ツイートをNFTに 現在のオファーは250万ドル
ブロックチェーン支持で知られるTwitterの共同創業者ジャック・ドーシー氏が、Twitterの創立日に最初に投稿した自分のツイートをNFTとしてオークションサイトに出品した。現在250万ドル(約2億7000万円)のオファーがついている。
米Twitterと米SquareのCEOを務めるジャック・ドーシー氏は3月5日(現地時間)、Twitterに投稿された最初のツイートとして有名な自分の2006年3月21日のツイートを、NFT(Non-Fungible Token、代替不可能なトークン)としてオークションサイトのValuableに出品した。本稿執筆現在のオファーは250万ドル(約2億7000万円)だ。オファーしたのはTRONネットワークのOracleシステムBridge Oracleのハカン・エスタビ氏。
この「私のTwitterを設定したところ」というツイートは、投稿された日がTwitterの創立日になっていることもあり、有名だ。誰でも見ることができるし、RTもできる。NFTとして落札されてからも、それは変わらない。
ValuableのFAQによると、ツイートをNFTとして購入するというのは、ツイートのデジタル証明書を買うという意味だ。Valuableではトークン化したツイートを売買できる。Valuableはツイートの売り上げの5%を手数料として徴収する。ツイートは転売も可能で、その場合はオリジナルのツイート投稿者に10%、Valuableに2.5%が送られる。
ツイートをNFTとして売買することについて、Twitter上では「購入したツイートを削除する人がいるかもしれない」「所有権に価値などあるのか?」など様々な意見が交わされている。
NFTは、ブロックチェーンの独自のデジタルトークンで、アート作品やトレーディングカード、コンサートのチケットなどのデジタルな作品や商品の所有権を売買するもの。文字通り代替不可能、分割不可能なので、購入者の所有権は強固に保護される。転売されてもブロックチェーンで履歴を辿れるので、その作品が本物であることが証明できる。
ドーシー氏は自身のTwitterプロフィールに#bitcoinと表示したり、ブロックチェーン支持のツイートをすることで知られる。昨年10月には同氏が経営する米Squareが53億円相当のビットコインを購入しており、2月にはJay-Zとビットコイン開発ファンドを立ち上げた。
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