速報
WeWork、SPACで上場へ 13億ドル調達目指し
米シェアオフィス大手のWeWorkがSPAC(特別買収目的会社)を通じて年内にも米株式市場に上場すると発表した。評価額は約90億ドルになる見通し。
米シェアオフィス大手のWeWorkは3月26日(現地時間)、SPAC(特別買収目的会社)を通じて年内にも米株式市場に上場すると発表した。上場時の企業価値を約90億ドル(約9900億円)とし、この結果として得られる約13億ドルの資金を成長計画に投じる計画。
同社は2019年8月、IPOの計画を発表したが、アダム・ニューマンCEOのスキャンダルなどで経営難に陥り、9月にIPOの延期とCEOの辞任を発表。筆頭株主のソフトバンクグループが経営陣入れ替えなどを推進してきた。
SPACは、未公開企業の買収だけを目的として設立される上場企業。WeWorkを買収するBowX Acquisitionを設立したのはベンチャーキャピタルBow Capitalで、Nasdaqに上場している。
昨年2月にCEOに就任したサンディープ・マスラニ氏は発表文で「WeWorkはこの1年で事業を変革し、再びコア事業に焦点をあわせて革新してきた。その結果、これまで以上に強固な価値提案を備えたシェアオフィスのグローバルリーダーとして浮上した」と語った。
関連記事
- Apple TV+、ソフトバンクGに大損害を与えたWeWork創業者のドラマ制作
Appleは、コワーキングスペースを手掛けるWeWorkの共同創業者、アダム・ニューマン氏の栄光と挫折を描くドラマ「WeCrashed」の制作を発表した。カリスマCEO、アダム・ニューマン氏役は「ダラス・バイヤーズクラブ」で米アカデミー助演男優賞を受賞したジャレッド・レトが、その妻レベッカ・ニューマン氏役はアン・ハサウェイが演じる。 - 新生銀行がWeWorkと提携、無人拠点を都内に開設 行員がビデオ会議で接客
新生銀行がWeWork Japanと業務提携を締結。新生銀行の行員がリモートで接客する無人拠点を都内にオープン。資産運用に関する相談に遠隔で対応する。 - WeWork投資は「私がばかでした」 赤字1.3兆円のSBG孫社長、巻き返しへ「用心しながら投資する」
ソフトバンクグループが2020年3月期の連結業績予想を発表。営業損益が1兆3646億円の赤字に転落した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、「SoftBank Vision Fund」の投資先の市場価値が下落した。 - IPO延期のWeWork、ニューマンCEOが辞任
ソフトバンクが数十億ドルを投資しており、9月にIPOを申請したWe Companyの創業者でCEOのアダム・ニューマン氏がCEOを辞任した。ここ数週間、同氏に対する批判が高まっており、「CEOを辞任することが会社にとって最善だと判断した」としている。 - ソフトバンクも出資するWeWorkがIPO申請 上半期は9億ドル超の純損失
コワーキングスペース「WeWork」を提供する米We Companyが米証券取引委員会に新規株式公開の登録書を公開提出した。ソフトバンクグループが最大外部株主。登録書で、上半期の純損失が9億ドル以上あることが明らかになった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.