「ドスパラ」で景表法違反 別商品や販売実績乏しい商品と値引き比較【訂正あり】
東京都が、ECサイト「ドスパラ」を運営するサードウェーブに景品表示法に基づく措置命令を下した。PCの値引き前の価格を不当に高く表示し、割安であるかのように消費者に誤認させていたという。
東京都は3月30日、サードウェーブがECサイト「ドスパラ」で、PCの値引き前の価格として別商品や販売実績に欠ける商品の価格を表示し、同じ製品が割安になったかのように消費者に誤認させたとして、景品表示法に基づき再発防止を求める措置命令を下したと発表した。
対象はノートPC「GALLERIA XV セーフティサービスモデル」など、2019年4月から20年2月に掲載していた55商品。東京都によれば、同社は現在の販売価格の隣に、それを上回る価格を取り消し線付きで併記することで、通常時と比べて安いように見せていた。しかし実際は、値引き前の価格として、別商品の値段や直近での販売実績が乏しい値段を表示していたため、不当な二重価格表示と判断したという。
サードウェーブによれば、指摘を受けた商品の一部は既存モデルのスペックをアップグレードしたり、保証サービスやOfficeソフトを追加したりした上で割引していたため、同一製品の値引きではないと見なされたとしている。
同社は「今回の措置命令を真摯に受け止め、再発防止を徹底する」としている。
【訂正:2021年4月20日午後8時1分 記事初出時、タイトルを「『ドスパラ』で景表法違反、値引き前の価格を不当に高く表示」とし、本文にも同様の記載をしていましたが、「不当に高く」という表現は誤りで、正しくは「不当な二重価格表示」でした。合わせてサードウェーブが3月31日に発表した内容を追記しました。おわびして訂正いたします。】
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