Facebookから流出した5億超データに自分の携帯番号があるか検索可能に HIBPが公開
Facebookから流出した5.33億人の携帯番号を含む個人データが公開されていた問題を受け、非営利の個人情報漏えいチェックサイト「Have I Been Pwned」が携帯番号を入力すると流出したかどうか分かる機能を追加した。
自分の個人情報が漏えいしているかどうかをメールアカウントを入力することで確認できるWebサイトHave I Been Pwned(HIBP)を非営利で運営しているセキュリティ研究者トロイ・ハント氏は4月6日(現地時間)、米Facebookの5.33億人以上の個人情報が犯罪サイトで公開されたという報道を受け、この問題を携帯電話番号でも確認できるようにしたと発表した。
Twitterのアンケートでユーザーの意見を聞いたところ、携帯番号での検索機能追加を希望する声が圧倒的に多かった。また、この問題が報じられてから同サイトのクローンサイトも増えたが、それらのクローンの信頼性は不明なので、HIBPでメールアドレスだけでなく携帯番号でも検索できるようにすることにしたという。
同氏に送られてきたというFacebookから流出したとみられる膨大な量の個人データに含まれる携帯番号がすべて国番号と市外局番を含むものであったため、機能追加が可能だった。ただし、まだ携帯番号を入力して確認できるのは、Facebookから流出したかどうかのみ。
確認するには、Have I Been Pwned(HIBP)に国番号から自分の携帯番号を入力するだけだ。日本の国番号は「+81」なので、例えば「080-1234-5678」という番号であれば、「818012345678」と「080」の頭の0は抜いて入力する。
流出したことが分かっても、携帯番号はそう簡単に変えられるものではないが、分かっていればロボコールなどへの対策も立てられる。
そもそもHIBP自体が信用できるのか、携帯番号を入力しても安全なのかと思うのであれば、FAQなどを読んで自分で判断することをお勧めする。
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