「Oculus Quest 2」PCとの無線接続に対応 現実の机やキーボードをVR空間内で表示する機能も
Oculusが、VRデバイス「Oculus Quest 2」をPCと無線接続する新機能を発表。現実空間の机やキーボードを認識し、VR空間で表示する機能も追加する。
米Facebook傘下のOculusは4月13日(現地時間)、VRデバイス「Oculus Quest 2」をPCと無線接続する機能「Oculus Air Link」を発表した。近日中に配信するファームウェアの最新バージョン「v28」で、テスト版を提供する。
Wi-Fiネットワーク経由でPCとヘッドセットを接続できる。有効範囲はWi-Fiルーターから直径6mまで。Oculus Quest 2はこれまで、PCと接続するためにはUSBケーブルなどが必要だった。ヘッドセットを装着しながら充電したい場合や、ルーターが近くにない場合は、これまで通り有線での接続を推奨する。
新バージョンでは現実空間に置いてある机を認識し、VR空間「Oculus Home」内に表示する機能も追加する。VR空間内でも机の位置が確認でき、ユーザーは現実空間を確認せずに作業などが行えるという。
現実空間のキーボードや、打鍵するユーザーの指を認識し、Oculus Home内に表示する機能も追加。これにより、VR空間内でもヘッドセットを外さず、現実空間のキーボードを使ってタイピングできるという。
ヘッドセットとキーボードはBluetoothで接続する。まずは米Logitechのキーボード「K830」に対応。順次対応機種を拡大する。
新バージョンでは、120Hzのリフレッシュレートにも対応。アプリの開発者が120Hzでの動作を有効にしている場合、ユーザーがリフレッシュレートを変更できるようにする。
Oculus Quest 2はこれまで、72Hzと90Hzをサポートしていた。今後は、PCとヘッドセットを有線で接続した場合でも、アプリやゲームを120Hzで動かせるようにする。
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