厚労省、Android版「COCOA」をアップデート 通知の不具合を解消、“1日1回再起動”が不要に
Android版の接触確認アプリ「COCOA」で新型コロナの陽性者との接触がユーザーに通知されない不具合が見つかった問題で、厚生労働省は不具合を解消した修正版をリリースした。厚労省はユーザーに最新版へのアップデートを呼び掛けている。
Android版の接触確認アプリ「COCOA」で新型コロナの陽性者との接触がユーザーに通知されない不具合が見つかった問題で、厚生労働省は4月21日、不具合を解消した修正版をリリースした。厚労省はユーザーに最新版へのアップデートを呼び掛けている。
修正版となる「1.2.3」では、従来の「1.2.2」以前のバージョンで必要だったアプリの再起動が不要になり、陽性者と接触があれば正常に通知されるようになった。
ただ、バッテリー消耗を抑制するため、バックグラウンドでのアプリ稼働を停止する「省エネモード」「節電モード」などが作動していると通知が遅れる可能性があるという。このため、厚労省はCOCOAを省電力機能の対象から外すなどの対応をユーザーに求めている。
実機テストの結果、韓国Samsung製の「Galaxy A41」については接触履歴を通知しない不具合が見つかっているという。厚労省は「機種固有の事象」とみており、「対処方法が見つかるまでの間、引き続き1日に1回程度、定期的に本アプリの再起動をお願いします」としている。
厚労省は2月3日、COCOAの不具合を発表。18日に修正版をリリースしたもののの、正確に通知を受け取るためには最新バージョンでもアプリを1日に1回程度再起動する必要があった。
厚労省によると、修正版のリリースに当たっては、内閣官房IT総合戦略室(IT室)と連携した他、ソースコード共有サイト「GitHub」の有志のエンジニアなどから提案を受けたという。厚労省は「国民に広く安心して本アプリをご利用いただけるよう、利用者からの意見などを踏まえ、引き続き、アプリの機能・デザインの改善を行っていく」としている。
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