Epic Games、PCゲームストアで「Spotify」など一般アプリを販売
米Epic Gamesが、「Epic Games Store」で、ゲーム以外のアプリの販売を始めた。まずは「Spotify」など6種類を配信。順次アプリを追加する。
米Epic Gamesは4月22日(現地時間)、PC向けのゲーム配信プラットフォーム「Epic Games Store」で、ゲーム以外のアプリの販売を始めた。まずは「Spotify」やWebブラウザ「Brave」(いずれも無料)など6種類を配信。順次アプリを追加する。
現在はSpotifyやBraveに加え、インディーゲームのマーケットプレース「itch.io」(無料)、3Dモデル作成ツール「KenShape」(380円)、ペイントツール「Krita」(980円)を配信。北米ではWebラジオサービス「iHeartRadio」も提供している。今後はゲーマー向けのチャットツール「Discord」などを追加するという。
Epic Gamesと配信プラットフォームを巡っては2020年8月、同社のゲーム「Fortnite」(フォートナイト)のiOS版で、米Appleが定める30%の手数料を回避する割引キャンペーンを実施。ゲーム内の有料アイテムをApp Store外で販売した。
しかしこのキャンペーンがガイドラインに反するとして、AppleはApp Storeからフォートナイトを削除。これを受けたEpic Gamesは、Appleが独占禁止法に違反しているとして、同社をカリフォルニア北部地区連邦地裁に提訴した。
9月にはApp Storeのガイドラインに不満を持つスウェーデンSpotifyなど12社と共同で、プラットフォームにおける公平性を実現するための連合「Coalition for App Fairness」を設立した。
関連記事
- Epic Games、「フォートナイト」をApp Storeから削除したAppleを提訴
「フォートナイト」のモバイルアプリが新機能でガイドラインに違反したとしてAppleが同ゲームをアプリストアから削除し、メーカーのEpic GamesがAppleを独禁法違反で提訴した。EpicはAppleを“ビッグブラザー”に見立てた「1984」のパロディ動画も公開した。 - Epic、Spotifyら、Apple税などアプリストアのルール“改善”のための連合結成
Appleを独禁法でそれぞれ提訴しているEpic GamesとSpotifyを含む複数のアプリメーカーが、App Storeのルール改善を求める連合「Coalition for App Fairness」を結成した。 - Epic対Apple訴訟の判事、2回目審理はApple寄り 次回は来年7月以降の陪審裁判に
人気ゲーム「フォートナイト」をめぐるEpic GamesとAppleの訴訟の2回めの審理がZoom経由で開かれた。判事は、Epicの行為は「不正であることに変わりない」と語り、差し止め命令については追って書面で連絡するとした。 - EpicとAppleの対決で改めて考える「配信プラットフォームの役割」
モバイル配信プラットフォームに突然反旗を翻したEpicの行動はどう考えるべきなのか。西田宗千佳さんが解説する。 - Epic Games、ソニーなどから10億ドルの資金調達 クリエイター支援に活用
米Epic Gamesが、ソニーグループから2億ドル(約220億円)の出資を受けたと発表。投資会社の米KKRなど計12社からも出資を受け、合計10億ドル(約1090億円)の資金を調達した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.