現代の漫画家、「鳥獣戯画のすべて」展で“最古の漫画”に魅せられる:サダタローのシェアさせていただきますR(4/4 ページ)
漫画家のサダタローさんが、思わずSNSでシェアしたくなる話題を漫画で紹介する連載「サダタローのシェアさせていただきますR」。今回は上野の「東京国立博物館 平成館」で開催している「鳥獣戯画のすべて」展におじゃましました。
「鳥獣戯画のすべて」展は、鳥獣戯画の「甲」「乙」「丙」「丁」4巻に加え、絵巻の一部を切り取って掛け軸などにした「断簡」(だんかん)、失われた場面が描かれていた「模本」などをまとめて見られます。
しかも甲巻は“動く歩道”に乗って観覧できたり、入口で貸し出している音声ガイド端末(料金は500円)の声が声優の山寺宏一さんだったりと展示もユニーク。イヤフォンから流れる声に耳を傾けながら広い展示場をゆっくりと観覧できます。
最初は山寺さんの声を聞いて「スカイファイナンスの秋山さんだ」(龍が如くシリーズ)と喜んでいたサダタローさんですが、展示物を見てまわるうちに少しずつ真剣な表情になってきました。奥行きを感じさせる構図、擬人化された動物たちの豊かな表情、投げた石の後ろに描かれた“効果線”など、数百年前に描かれたとは思えない表現の数々に刺激を受けた様子で「表現力がすごい。あと猫の絵がかわいい」と話していました。
最後に訪れたミュージアムショップでは鳥獣戯画のうさぎが描かれたトートバックを購入したサダタローさん(猫は見当たらなかった模様)。すっかり鳥獣戯画の世界に魅せられたようです。
鳥獣戯画のすべて展は5月30日まで。日時指定の事前予約制でチケットは公式サイトやコンビニで購入できます。ただし、緊急事態宣言の発出に伴い、会期や開館時間の変更等の可能性もあります。チケット購入前に必ず公式サイトを確認して下さい。
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