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商用OK、無料のAI音声合成「CoeFont Studio」 ゲーム実況・プレゼンなどの利用見込む
Yellstonが、Webブラウザで使えるAI音声合成サービスを公開。利用料は無料で、プレゼンやゲーム実況動画といった用途を見込む。法人・個人を問わず商用利用を認める。
AI事業を手掛けるYellston(東京都港区)は4月23日、Webブラウザで使えるAI音声合成サービス「CoeFont STUDIO」を公開した。法人・個人を問わず商用利用を認める。利用料は無料で、プレゼンやゲーム実況動画、アニメのアフレコといった用途を見込む。
芯の通った声質「アリアル」と透き通った声質「ミリアル」を提供。ユーザーは200文字までの日本語テキストを音声化できる。読み上げの速さやアクセントの位置も調整可能。複数のテキストを読み上げさせ、それらをつなげて1つの音声データにする機能も備える。音声はwavで出力する。
公序良俗に反する行為に使わない、制作物にCoeFont STUDIOのURLを明記するといった規約を守れば、音声データの商用利用を認める。アリアルやミリアルのキャラクターイラストについても、規約を守った上での二次創作を許可する。ただしイラストをグッズ化して販売する行為は認めないとしている。
収益化は見込んでおらず、サービスを有料化する予定はないという。Yellstonは今後、ユーザーの声をAIを活用して再現し、1回500円程度で提供する別サービスを開発することで、音声合成技術をマネタイズするとしている。
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