Spotify、Podcastの有料サブスクサービス発表 手数料2年間無料(Appleは1年目30%徴収)
SpotifyがPodcastの有料サブスクサービスの開始を発表した。2023年までは手数料無料で、その後は5%。傘下のAnchorのツールでエピソードを簡単に有料化できる。
スウェーデンSpotifyは4月27日(現地時間)、2月のオンラインイベントで予告していたPodcastの有料サブスクリプションサービスを、まず米国で5月に開始すると発表した。提供地域はその後拡大していく計画。米Appleが20日に発表した有料サブスクリプションはクリエイターから収益の30%(初年、2年目からは15%)を徴収するが、Spotifyの手数料は2023年までは0%、その後は5%になる。
クリエイターは、同社が2019年に買収したAnchorのツールでエピソードの一部を簡単に有料にできる。有料エピソードはSpotify以外のプラットフォームでも提供できる。
サブスクリプション料金は、Appleはクリエイターが自由に設定できるが、Spotifyは月額2.99ドル、4.99ドル、7.99ドルのいずれかから選ぶ。
クリエイターは特別なエピソードだけを有料にすることもできるし、全体を有料にして無広告配信にすることもできる。
ただし、リスナーがサブスクライブするには少し手間がかかる。Spotifyアプリ上で手続きできるのではなく、AnchorのWebサイトに誘導されるのだ。Spotifyがアプリストア(AppleのApp StoreおよびGoogleのGoogle Play Store)にアプリ内課金の手数料を支払わなくて済むようにするためのようだ。サブスクライブしたリスナーは、プライベートRSSフィードを介してSpotifyを含むPodcastアプリで有料版を聴ける。
Spotifyはまた、Spotify以外でサブスクリプションサービスを提供しているクリエイターがSpotifyアプリにサブスクリプション機能を統合する「Spotify Open Access Platform(OAP)」も発表した。現在テスト中で、向こう数カ月中にパートナーと機能を発表するとしている。
また、2月に予告していた広告マーケットプレイスを、5月から一部のAnchorユーザーが利用できるようにすることも発表した。これらの広告は、Spotifyのストリーミング広告挿入技術を介してのみ挿入できる。つまり、リスナーがSpotifyを介して聴く場合にのみ広告が挿入される。
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