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ソニー「α1」やっぱり凄かった 高性能を誰でも享受できるフラッグシップ荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/6 ページ)

いやあ、「α1」はヤバいわ。使ってみると分かるんだけど「ああ、これは最高峰だわ」感にあふれた最強カメラなのだった。

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 かなり遠かったのでAPS-Cサイズへのクロップを行い、AF-ONボタン(これにリアルタイムトラッキングAFを割り当ててある)を押してスタンバった状態の画面がこちらだ。

 見ての通り、巣にいるカイツブリの目を捉えている。近くに多くの葉があり、巣の手前には枝が被っている状態で、確実にカイツブリにフォーカスを合わせてくれる。これは素晴らしい。


リアルタイム瞳AFのおかげで、前後の枝葉にとらわれることなく目にフォーカスを合わせ続けてくれる

 そしてじっと待っていると、父親が子供のために小魚を捕まえて帰ってきて羽の中に隠れていた雛鳥が顔を出したので、高速連写。

 シャッター形式を「AUTO」にしておくと、1/8000秒以下の単写はメカシャッター、それ以上のシャッター速度、あるいは連写モードにしたときは自動的に電子シャッターに切り替わる。

 EVFを覗きながらブラックアウトフリーの電子シャッターで撮りまくるのは非常に良い。電子シャッター音をオフにしていると完全に無音での撮影になるが、シャッターを切ると画面に一瞬枠が表示されるのできちんと撮ったというのが分かる。

 その中から、雛が小魚をもらったカットをどうぞ。

 いやあ、なんというか、その身体にこの魚はデカくないか? と思いつつシャッタースピード優先の1/1000秒で連写。


APS-Cサイズにクロップして撮影したので画素数は5616×3744ピクセル。雛が口に小魚をくわえてるのが分かる。雛鳥には大きかったようでこのあと飲み込むのに苦労していた(100-400mm 400mm 1/1000秒 F5.6 +1 ISO4000)

 元が5010万画素あるので、クロップしても2100万画素ある。十分な解像度である。日陰にいる鳥に対してシャッタースピードを上げたためISO4000まで上がったが、クオリティ的には十二分だ。

 鳥の写真をもう1枚。こちらは木の枝に巣をこしらえてたカワウ。鳥の顔がこのサイズでも鳥瞳AFがきっちり仕事してくれた。


カワウとその巣。きっちり目を追ってくれた(100-400mm 400mm 1/1600秒 F5.6 ISO500)

 どのくらいキッチリ仕事してくれたか。この写真の瞳部分をXGAサイズ(1024×768ピクセル)で切り出したのがこちらだ。


目元を1024×768で切り出したもの。さすがのG Masterレンズ。榻背で切り出してもこの描写力できっちり目にフォーカスが来ているのが分かる

 素晴らしい写りである。ほかにも野鳥を撮りまくったのだけど(あっという間に1000枚を超えた)、前後の障害物に影響されずきっちり瞳を追いかけてくれるのは実にありがたい。

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