楽天モバイルは5月6日、ソフトバンクが同社を相手取って提起した損害賠償請求訴訟について、「訴状の送達を受け次第、内容を精査の上、裁判において当社の正当性を主張する」と争う姿勢のコメントを発表した。
ソフトバンクは、同社の元社員が、5G通信などに関する営業秘密を、転職先の楽天モバイルに不正に持ち出したと主張。元社員は不正競争防止法違反の疑いで今年1月に警視庁に逮捕され、2月に起訴された。
ソフトバンクは、楽天モバイルに対して、不正競争によって発生した約1000億円の損害の一部・10億円の賠償請求と、営業秘密の利用停止・廃棄を求める訴訟を東京地裁に提起したと5月6日に発表した。
楽天モバイルは「本件について社内調査を実施しているが、ソフトバンクの営業秘密を当社業務に利用していたという事実は確認していない」と主張し、争う姿勢を示している。
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