Switchシリーズ、年間販売台数で「Wii」超え 任天堂の据え置き型ゲーム機として過去最高に
任天堂が家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」シリーズの2020年度(20年4月〜21年3月)における年間販売台数が2883万台となり、同社の据え置き型ゲーム機の過去最高を更新したと発表した。これまでは08年度における「Wii」の2595万台が過去最高だった。
任天堂は5月6日、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」シリーズの2020年度(20年4月〜21年3月)における年間販売台数が2883万台となり、同社の据え置き型ゲーム機の過去最高を更新したと発表した。これまでは08年度における「Wii」の販売台数である2595万台が過去最高だった。
任天堂が6日に発表した2021年3月期(20年4月〜21年3月)の決算資料によると、台数の内訳はNintendo Switchが2032万台、Nintendo Switch Liteが851万台。対前年比でそれぞれ37%、37.3%増加した。累計の販売台数では、Switchシリーズは8100万台(2021年3月末時点)を突破した。
21年度の年間販売台数は2550万台と予想。累計の販売台数予想は1億650万台となり、Wiiの累計販売台数である1億163万台を超す勢い。
ソフトについては対前年度比36.8%増の2億3088万本を販売した。自社ソフトの売り上げでは「あつまれ どうぶつの森」(2085万本)、「マリオカート8 デラックス」(1062万本)、「スーパーマリオ 3Dコレクション」(901万本)、「リングフィットアドベンチャー」(738万本)が上位を占めた。
ソフト販売ではダウンロード販売などデジタル面での成長も目立った。20年度通期の売り上げは3441億円となり、同68.5%増と大幅アップとなった。
全体の通期売上高は1兆7589億円(同34.4%増)と2009年3月期に次ぐ過去2番目の売り上げとなった他、営業利益は6406億円(同81.8%増)、経常利益は6789億円(同88.4%増)とそれぞれ過去最高を更新した。
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