任天堂2Q、純利益が前年同期比3.4倍に 「マリオ3Dコレクション」などミリオンヒット20本
任天堂の2021年3月期第2四半期累計の連結決算は、売上高が前年同期比73.3%増、営業利益が同3.1倍、純利益が同3.4倍と増収増益となった。20のゲームタイトルがミリオンセラーを達成した。
任天堂が11月5日に発表した2021年3月期第2四半期累計(20年4月〜9月)の連結決算は、売上高が7695億2400万円(前年同期比73.3%増)、営業利益が2914億2400万円(同3.1倍)、純利益が2131億2300万円(同3.4倍)と増収増益となった。他社製も含めて20のゲームタイトルがミリオンセラーを達成し、ソフト・ハードともに売り上げを伸ばした。
7月に発売した「ペーパーマリオ オリガミキング」が282万本、9月の「スーパーマリオ 3Dコレクション」が521万本を売り上げるなど、新規タイトルが好調な滑り出しを見せた。既存タイトル「あつまれ どうぶつの森」も良好に推移し、販売本数が1427万本(累計2604万本)に達した。
ゲームソフトの合計販売本数は1億25万本(前年同期比71.4%増)となり、これに付随してNintendo SwitchやNintendo Switch Liteなどハードウェアも1253万台(同80.9%増)と売り上げを伸ばした。
ダウンロード専用ソフトやNintendo Switch Onlineなどを含むデジタル事業の売上高は1715億円(前年同期比2.4倍)、スマートフォン向けゲームアプリなどモバイル分野でも267億円(33.9%増)を記録した。
これに伴い、同社は21年3月期連結業績予想を上方修正。売上高は期初予想の1兆2000億円を1兆4000億円に、営業利益は3000億円から4500億円、純利益は2000億円から3000億円に引き上げた。Nintendo Switchについてはハードウェアの販売目標台数を1900万台から2400万台、ソフトウェアは1億4000万本から1億7000万本に修正した。
10月には「ピクミン3 デラックス」「マリオカート ライブ ホームサーキット」「ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス」など新規タイトルや追加コンテンツを発売した。
11月には1980年に登場した携帯ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」と「スーパーマリオブラザーズ」のコラボ製品「ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ」を投入する他、2月には「スーパーマリオ 3Dワールド+フューリーワールド」をリリースするなど、今後も製品を積極的に展開していくとしている。
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