「バーチャル渋谷」に「原宿」追加 VR空間で店舗や音楽イベントを展開
KDDIなどは、仮想空間を使った渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」を拡張し、新エリア「原宿」を5月25日に公開すると発表した。VR空間内にショッピング可能な店舗を設置する他、音楽イベントなども開催するとしている。
KDDIと渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会は5月10日、仮想空間を使った渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」を拡張し、新エリア「原宿」を5月25日に公開すると発表した。VR空間内にショッピング可能な店舗を設置する他、音楽イベントなども開催するとしている。
バーチャル渋谷は、自由にVR空間を作成できるバーチャルSNS「cluster」上で2020年5月19日に公開。渋谷駅前のスクランブル交差点や渋谷モディ前などが再現されている。スマートフォンやPC、VRデバイスから参加可能で、参加者は空間内を自由に歩き回ったりイベントに参加したりできる。20年のハロウィーンイベントには、6日間で約40万人以上が来場したという。
今回新たに提供される原宿エリアは、ラフォーレ原宿と東急プラザ表参道が向かい合う「神宮前交差点エリア」が中心となる。原宿エリアのコンセプトは「CREATE NEW POP CULTURE」。原宿が持つ独自のカルチャーと最新テクノロジーを組み合わせることで、参加者や企業、メディアなどさまざまな訪問者が新しいカルチャーを創出できる場所になるという。
提供開始を記念し、5月25日から31日までの期間限定で、スニーカー専門店「atmos」がバーチャル店舗を出店する。緊急事態宣言下で外出自粛が求められる中、原宿で買い物をしているような体験が楽しめるという。同期間中、スター発掘オーディションや音楽イベントなどを実施する「バーチャル原宿 au 5G POP DAY OUT 2021」も行うとしている。
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