国立近代美術館など5月12日に再開すると発表していた都内の5施設が一転、臨時休業を継続すると発表した。一夜で判断が覆ったことで現場には混乱も見られる。
休業の継続を発表したのは、東京国立近代美術館、国立新美術館、国立映画アーカイブ、東京国立博物館、国立科学博物館の5施設。いずれも文化庁所管の独立行政法人が運営している。
各館は一様に「12日より再開の予定だったが、東京都からの要請を受け、文化庁の方針が変更された」と説明。国立科学博物館は31日まで休業を延長するとしているが、他の4館は再開時期に触れず「当面の間」としている。
再開の判断が覆ったことで現場は混乱したようだ。企画展の監修や公演を多く手掛ける筑波大学准教授でメディアアーティストの落合陽一さんは11日、Twitterに「あの東京都さんとお国さん,協議してから発表してくれません? 展覧会がいくつか同時に走ってる自分… 今日めっちゃ振り回されているんですけど…」と投稿した。
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