ニュース
太陽光発電の電力推定に気象解析データのAPIを提供 ウェザーニューズ
ウェザーニューズは5月17日、太陽光発電量などを推定できる、30分間隔・1kmメッシュの実況解析データを電力会社に提供すると発表した。気象データから日射量を把握し、発電量の推定精度を上げることで、機器のメンテナンスなどに生かせるという。
ウェザーニューズは5月17日、太陽光発電量などを推定できる、30分間隔・1kmメッシュの実況解析データのAPIを電力会社に提供すると発表した。気象データから日射量を把握し、発電量の推定精度を上げることで、機器のメンテナンスなどに生かせるという。
電力会社が日射量を把握したり太陽光発電量を推定したりするには、発電場所の気象データが欠かせない。現在、気象庁による日射量の観測地点は全国約50カ所あるが、観測地点と発電場所が離れている場合は十分な精度が出ず、データが活用できないこともあるという。
ウェザーニューズが提供するデータには気温や全天日射量の他、降水量や風速など7要素が含まれる。データの活用例として、日射量に比べて発電量が少ない場合、機器の故障を検知して整備することで、発電量を高く維持できるとしている。
6月からは過去の気象予測データの提供も始める。電力会社が発電量や電力需要をAIで予測するシステムを導入する動きを受けたもので、AIの学習用データとして活用してもらう狙いだ。背景には、2022年に始まる、再生可能エネルギーの市場売電価格に補助金を上乗せするFIP(フィード・イン・プレミアム)制度などがある。そのニーズを受けてのデータ提供という。
関連記事
- 大雨・大雪・浸水を現実世界にAR表示 災害シミュレーターをウェザーニューズが公開
ウェザーニューズが、AR技術を利用して大雨や大雪、浸水の被害を疑似体験できるスマートフォンアプリを無償公開。防災意識の向上につなげる。 - Apple、高さ200メートルの風力発電に出資 ヨーロッパでの再生可能エネルギー利用を拡大
デンマークとドイツでグリーンエネルギーを推進する計画で、カーボンニュートラルに向けて前進する。 - Google、機械学習で風力発電量を予想 DeepMindと共同研究
風力発電で、36時間後の発電量を予想できるようになった。 - ゲームAIの手法、火力発電所システムに応用 DeNAと関電が共同開発
ディー・エヌ・エーと関西電力が、石炭火力発電所における燃料運用のスケジュール作成をAI(人工知能)で自動化するシステムを共同開発。外販に向けて協業する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.