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太陽光発電の電力推定に気象解析データのAPIを提供 ウェザーニューズ

ウェザーニューズは5月17日、太陽光発電量などを推定できる、30分間隔・1kmメッシュの実況解析データを電力会社に提供すると発表した。気象データから日射量を把握し、発電量の推定精度を上げることで、機器のメンテナンスなどに生かせるという。

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 ウェザーニューズは5月17日、太陽光発電量などを推定できる、30分間隔・1kmメッシュの実況解析データのAPIを電力会社に提供すると発表した。気象データから日射量を把握し、発電量の推定精度を上げることで、機器のメンテナンスなどに生かせるという。

 電力会社が日射量を把握したり太陽光発電量を推定したりするには、発電場所の気象データが欠かせない。現在、気象庁による日射量の観測地点は全国約50カ所あるが、観測地点と発電場所が離れている場合は十分な精度が出ず、データが活用できないこともあるという。

 ウェザーニューズが提供するデータには気温や全天日射量の他、降水量や風速など7要素が含まれる。データの活用例として、日射量に比べて発電量が少ない場合、機器の故障を検知して整備することで、発電量を高く維持できるとしている。


日射量の実況解析データ(2021年4月4日10時30分、赤色ほど日射量が多い)

 6月からは過去の気象予測データの提供も始める。電力会社が発電量や電力需要をAIで予測するシステムを導入する動きを受けたもので、AIの学習用データとして活用してもらう狙いだ。背景には、2022年に始まる、再生可能エネルギーの市場売電価格に補助金を上乗せするFIP(フィード・イン・プレミアム)制度などがある。そのニーズを受けてのデータ提供という。

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