実はApple Watchより歴史のあるGoogle版ウェアラブル その長く曲がりくねった道:Googleさん(3/3 ページ)
Google I/O 2021で発表された「Wear OS by Google」とSamsungの「Tizen」の統合。まだ正式名称も定かではないウェアラブルOSのこれまでを振り返り、これからを予想します。
Wear OS(仮)の特徴
Google I/Oの基調講演では、Wear OS(仮)の特徴が説明されました。搭載端末のバッテリー持続時間が大幅に改善され、アプリの読み込み時間が30%短縮され、アニメーションがなめらかになるそうです。
搭載アプリの改善
GoogleマップやGoogle Payなどのアプリの使い勝手もかなりよくなるそうです。
例えばGoogleマップは年内に、スマートフォンなしでのターンバイターン式ナビが可能になり、「Google Pay for Wear」での支払いが26カ国(日本が含まれるかどうかは不明)で可能になるそうです。「YouTube Music」と「Spotify」のプレイリストをダウンロードしてBluetoothイヤフォンで音楽を聴けるようになり、Fitbitのフィットネスアプリも使えるようになる、と。
アプリ開発環境もかなり改善されるので、Wear OS(仮)対応アプリが増えるかもしれません。
Bixbyの運命は不明ですが、SamsungのBitmojiは生かされるようです。
こんどこそPixel Watch(仮) by Fitbit登場か
基調講演にはFitbitのジェームズ・パークCEOも登場し、「将来、Fitbitの健康に関する専門知識とGoogleのアンビエントコンピューティング機能を組み合わせた、Wear搭載のプレミアムスマートウォッチを構築する予定だ」と話しました。将来ってどのくらい将来?! など詳細は不明ですが、今秋に開催されるであろう「Made by Google」のイベントで何か分かりそうです。待ちきれずにFitbitの「Luxe」を予約しちゃいましたが、Pixel Watch(仮)出たら買おう。
iOSサポートは続くのか?
これは気になるけどまだ分からないことです。密かに期待しているのは、Wear OS(仮)がとてもいいものになったら、AppleがApple Watchのシェアを守るために、Apple WatchをAndroidスマートフォンとも連携できるようにするんじゃないか、ということ。まずないとは思いますが、ちょっと期待。
関連記事
- 「Pixel Watch」は今度こそ出る? 期待と不安のその理由
Googleがうわさどおりフィットネストラッカーとスマートウォッチを手掛けるFitbitを買収した。いよいよ「Made by Google」の一員として、「Pixel Watch」が登場する? - Google I/O 2021基調講演まとめ
Googleが2年ぶりに開催した年次カンファレンス「Google I/O」で発表したことを時系列に紹介する。詳細は各項目のリンク先を参照のこと。 - Google、ウェアラブル向け「Android Wear」発表 今夏に製品登場
「Android Wear」はAndroidをウェアラブル端末に搭載するプロジェクト。まずはLGとMotorolaが4〜6月期に腕時計型端末を発表する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.