Microsoft、「Teams」向けアプリ「collaborative apps」のAPIなどを発表:Build 2021
Microsoftは「Teams」上で稼働するアプリ「collaborative apps」の開発ツールを発表した。開発者はアプリを「Teams Store」で公開できるようになる。TeamsのDAUは1億4500万人だ。
米Microsoftは5月25日(現地時間)、オンラインで開催の年次開発者会議「Build 2021」で、Web会議サービス「Microsoft Teams」の新機能やTeams向けアプリ開発ツールなどを発表した。
サティア・ナデラCEOは基調講演で、Teamsの1日当たりのアクティブユーザー数は1年でほぼ倍増し、1億4500万人になったと語った。
「TeamsとOfficeで、デバイス横断のコラボレーティブアプリという新たなカテゴリーを実現することに興奮している」(ナデラ氏)
公式ブログによると、コラボレーティブアプリにより「エンドユーザー同士は簡単に連携し、いつでもどこからでもプロジェクトを完了し、複数のアプリやデータを切り替えることなくワークフローを維持できる」という。
Microsoftは、コラボレーティブアプリはMicrosoft Cloud上で開発できると説明した。Teams用に作成したコラボレーティブアプリは、Windows、macOS、Web、iOS、Android、Linuxなどの多くのプラットフォームで機能するという。つまり、1度ビルドすればどこにでもデプロイできるということだ。
開発者は、例えばTeamsで使えるホワイトボードやデザインボードなどのアプリを開発してTeamsのアプリストア「Teams Store」で公開できる。Teams Storeでは、アプリ内決済なども可能になる見込みだ。
Microsoftはコラボレーティブアプリの例として、「Togetherモード」のカスタムシーンを紹介した。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
今夏には、音声と動画にリアルタイムでアクセスし、文字起こしや翻訳などを可能にするAPIを公開する計画だ。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
開発者向けに発表されたツールの詳細については公式ブログを参照されたい。
関連記事
- MicrosoftのナデラCEO、「次世代Windowsを間もなく発表」
Microsoftのサティア・ナデラCEOは「Build 2021」初日の基調講演で、次世代Windowsについて語った。「間もなくこの10年で最も重要なWindowsアップデートの1つについて発表する」。 - 「Microsoft 365」の管理者向けにWeb会議詰め込み防止機能
MicrosoftがWeb会議を休憩なしに連続することによるストレスを軽減するため、企業の管理者が休憩時間を自動的に設定できる機能を追加した。例えば従業員が設定する会議の終了時間を自動的に10分早めることなどができる。 - Microsoft、MRプラットホーム「Microsoft Mesh」発表 マルチデバイス対応アプリ開発を目指す
MicrosoftがMR(複合現実)アプリ開発プラットフォーム「Microsoft Mesh」を発表した。Microsoft Azureベースで、HoloLensだけでなく、Oculus QuestなどのVRヘッドセットやスマートフォンもサポートする。発表イベントにはNianticのジョン・ハンケCEOもバーチャルで登壇した。 - Microsoft、モバイル版OfficeアプリでのFluentとFluid採用を発表
Microsoftが、Outlook、OneDrive、Word、Excel、PowerPointのモバイルアプリで、同社のデザインシステム「Fluent Design System」と共同作業向けフレームワーク「Fluid Framework」を採用したと発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.