「全国再始動!」 東京・大阪の映画館が制限付きで営業再開 新作も相次ぎ公開へ
緊急事態宣言で営業を休止していた東京や大阪の映画館が制限付きながらも動き出した。公開を延期していた新作映画の封切り、舞台挨拶といったイベントも再開する。
緊急事態宣言で営業を休止していた東京や大阪の映画館が制限付きながらも動き出した。公開を延期していた新作映画の封切り、舞台挨拶といったイベントも再開する。
東京都は緊急事態宣言期間を延長したものの6月1日から休業要請を緩和した。映画館については収容率50%まで、営業時間は午後9時までという条件付きで再開を認める。大阪府はさらに土日の休業を要請した。
これを受け、多くの映画館が6月1日に営業を始めた。シネコン大手のTOHOシネマズは東京と大阪にある計18の劇場で営業を再開。座席は市松模様のように前後左右1席づつ空ける形でチケットを販売し、上映は午後9時までに終了する。ビールなどのアルコール類は終日販売休止となる。
東京と大阪の計5劇場を再開したユナイテッド・シネマグループも同様。「映画館における新型コロナウィルス感染拡大予防ガイドライン」に沿って営業するとしている。
全国興行生活衛生同業組合連合会など映画に関係した4つの業界団体は連名で「声明文」を出し、営業再開を歓迎した。「一人の感染も出さないことを心掛け、従前以上に感染防止に注力していく」としている。
延期していた新作映画も相次いで封切られる。実写映画「賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」は6月1日、アニメ映画「シドニアの騎士 あいつむぐほし」は6月4日、「100日間生きたワニ」は7月9日の公開を決めた。
賭ケグルイは舞台挨拶を9日に実施する。出演者らによる挨拶は無観客で行い、全国の劇場に衛星中継する。
4月下旬から上映している映画「るろうに剣心 最終章 The Final」は、「全国再始動」を記念して特別映像をYouTubeで公開した。2部作の後編として6月4日に公開する「るろうに剣心 最終章 The Beginning」のプロモーションを兼ね、スタッフやキャストが意気込みを語っている。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公式Twitterアカウントは、営業再開した東京と大阪の映画館で入場者プレゼント「アヤナミレイ(仮称)/式波・アスカ・ラングレー」リバーシブルミニポスターの配布を始めたと案内。営業自粛の期間にはプレゼント目当てで隣県まで映画を見に行く人もおり、Twitterなどで「都道府県境をまたぐ移動を伴う鑑賞は遠慮してほしい」と訴えていた。
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