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大手CDNプロバイダーFastlyで“世界的な障害” メルカリ、note、TVerなど複数サービスに影響か
CDNツール「Fastly」で6月8日午後7時(日本時間)ごろに障害が発生。「世界的なCDNの障害」といい、日本ではメルカリ、note、日本経済新聞(電子版)などのサービスに影響があったとみられる。
大手CDN(Content Delivery Network)プロバイダーの米Fastlyが提供するCDN「Fastly」で、6月8日午後7時(日本時間)ごろに障害が発生した。同社は「世界的なCDNの障害」と発表しており、アジア、欧州、北米など世界中のインターネットサービスに影響があったとみられる。
日本ではメルカリ、note、日本経済新聞(電子版)、Paravi、TVerなどが同じタイミングでサービスに障害が発生したことを発表しており、影響を受けた可能性がある。米Fastlyは午後7時57分に修正を適用したとしている。
CDNとは、ユーザーがWebサイトにアクセスした際に、Webサイトの手前に配置した複数のキャッシュサーバが、サーバ本体に代わってコンテンツを配信する技術を指す。アクセスを分散できる他、通信経路を独自の配信ネットワークで最適化でき、Webページの表示速度向上も見込めるため、常に大量のアクセスがあるECサイトやニュースサイトといったサービスで活用されている。
ユーザーが報告した障害情報を収集するサイト「Downdetector」では「Discord」「Spotify」「楽天市場」「GitHub」「Reddit」といったサービスにもつながりにくくなったという声が出ている。
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