ニュース
リングフィットアドベンチャーで腰痛改善 心理的効果も 千葉大
リングフィットを腰痛患者にプレイしてもらったところ、腰痛が軽減した上、痛みに対する自己効力感が向上するとの研究結果。
千葉大学大学院らの研究グループは、Nintendo Switchのフィットネスゲーム「リングフィットアドベンチャー」を腰痛患者にプレイしてもらったところ、腰痛が軽減した上、痛みに対する自己効力感(痛みに自分で対応できると信じられる力)が向上することが分かったと発表した。
慢性の腰痛は画像診断でも問題が見つからないケースも多く、治療しても満足な効果を得られないこともある。近年の研究では、心理的な因子が痛みを強めていることがわかり、認知行動療法も取り入れられてきたという。運動療法も一定の効果が認められているが、継続が難しいという課題があった。
今回、千葉大学医学部附属病院を受診した難治性腰痛の患者40人を、通常の内服治療に加えて、週に1回40分間のリングフィットを行う20人と、内服治療だけの20人に分け、終了時の腰や臀部の痛み、下肢の痺れ、痛みに対する自己効力感などを比較した。
その結果、リングフィットをプレイした群の方が、腰痛と臀部の痛み、自己効力感が改善したという。
研究グループは、「運動療法としての全身の筋肉関節の柔軟性・可動域・血流改善といった痛みを軽減させる効果だけでなく、自ら汗を流してキャラクターを動かし、要所をクリアするといった主体的な達成感を得ることで、自己効力感が高まり、痛みの軽減につながった可能性がある」としている。
関連記事
- ハマる人続出の「リングフィットアドベンチャー」 運動不足の漫画家が1週間遊び続けた結果
Nintendo Switchでフィットネス体験ができる「リングフィットアドベンチャー」を、ゲーム好きで運動不足のサダタロー氏にやらせてみるとどうなるのか? 今回はそんなレビュー漫画をお送りします。 - 仕事をしながら肩こりを改善? 唯一の家庭用“高周波”治療器、パナソニック「コリコラン」登場
- iOS 13.6でヘルスケアに「症状」項目追加 下痢、腰痛も記録できる
のどの痛み、ほてり、めまい、悪寒、下痢、咳、気分の変化、胸の苦しさや痛み、胸やけ、結滞、腰痛、骨盤痛、失神、食欲の変化、睡眠の変化、息切れ他、多数の症状を記録できる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.