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「この人、家賃を滞納しそう?」AIが予測 入居審査を45分→16分に

賃貸物件に申し込んだ人のデータから、家賃を滞納する可能性がどれぐらいあるかを判断するAI「滞納予測AI」が実用化へ。

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 家賃保証サービスなどを提供するリース(新宿区)は、賃貸物件に申し込んだ人の属性などのデータから、家賃を滞納する可能性がどれぐらいあるかを判断するAI「滞納予測AI」を開発した。

 このAIを搭載した「入居審査支援ツール」のβ版を、家賃債務保証会社10社限定で無料提供する。同ツールを使えば、紙ベースの審査では45分かかっていた入居審査を16分に短縮できるという。

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推定結果のイメージ
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入力画面のイメージ

 滞納予測AIは、リースが保証事業を運営する中で得た1万件以上のデータを基に開発。年齢や雇用形態、年収など9項目の情報を入力するだけで、滞納発生度合いと滞納発生時期の予測を表示する。

 同社が持つ、家賃保証の入居審査と家賃滞納データから20を超える特徴量を抽出し、毎週リアルタイムにデータを加えてモデルを更新。延滞を繰り返す属性の特徴量から滞納発生の予測精度は、70%を超えたという。

 今回、AIの学習・情報更新を加速させて予測精度をさらに上げるため、β版を限定的に無料提供することにした。

 同社によると、不動産賃貸では、市場平均で毎月8.2%の家賃滞納が発生しており、家賃債務保証会社の利用率も年々高まっているという。

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