パナソニック「GH5 II」でライブ配信やってみた 静止画も安定の新フラグシップ機:荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)
パナソニックからマイクロフォーサーズのフラッグシップ機が久しぶりにリニューアルして登場した。「GH5 II」だ。なにはともあれ、ライブ配信を試してみた。
瞳AFというわけではないのでピントが浅いレンズだとピンポイントAFで追い込んだ方がいいけれども、大抵は動物認識AFでしっかりいける。
動物はこちらを向いてるとは限らないわけで、瞳が見えてなくても撮れる「動物認識」はよい。
GH5 IIはガチの動画仕様なのでそちらの話も。
動画はシネマ4K(4096×2160)や4Kの4:2:2 10bit記録に対応。4:3のアナモフィックレンズに対応した4Kアナモフィック撮影もできる。
もちろんLog撮影もサポートする他、Log撮影を必要としないときに使える「シネライクD2」や「シネライクV2」をフォトスタイルに搭載している。
せっかくなので三脚に載せて固定で撮ったり本体を持って歩いたりパンしたりと顔から背景へのAFの移動などあれこれ撮ったものをつないでYouTubeにあげてみた。動画の電子式手ブレ補正は標準のモードにしてある。
その他、カラーバーを表示したり波形モニターやベクトルスコープ表示などきっちりセッティングして撮影するための機能も搭載。
そして、オーバーヒートを抑制する放熱設計により、無制限の長尺撮影が可能となっている。
細かい事だが、MF時のフォーカスリングの動きをリニアに設定すれば常にフォーカスリングを回す角度とフォーカスの動きを一致させることができる。動画撮影時に便利な機能だ。
静止画と動画のバランスが撮れたハイエンドカメラなのだった
このように、GH5 IIはGシリーズのハイエンド機でありながらプロ向けのビデオカメラとしての機能や使い勝手を充実したモデル。
画質の安定感はさすがパナソニックだし、スチルカメラとしての使い勝手もボタン配置などを含めてすごく考えられていて、慣れれば慣れるほど使いやすくなる。
全体に非常にレベルが高く、静止画でも動画でもフラッグシップ機といっていい。その高機能を考えれば価格面でも競争力がある。
もっとも、ガチの映像クリエイター向けフラッグシップ機となるGH6が後ろに控えており、静止画と動画のバランスがとれたハイエンド機のGH5 IIと、映像作品用のフラッグシップ機となるGH6という形になるんじゃないかと思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
生産地も分かる“ニコンのデジタル一眼史”
先日、ニコンが一眼レフの国内生産を止める、という報道があった。秋に公表されていたことで当時記事にもなっていたので、「え、なんでまた記事に」感はあるのだが、この機会にニコンのデジタル一眼史を振り返ってみたい。
1億画素の底力! 富士フイルム「GFX100S」
ラージフォーマットの1億画素はすごい。ぱっと見た瞬間「あ、これは次元が違う」と感じる画質なのだ。それが1億画素センサーの「GFX100S」。
絶妙な“引き算”で使いやすくなったコンパクトミラーレス、富士フイルム「X-E4」
いやあ、なかなか攻めたカメラですよ、富士フイルムの「X-E4」。これ、単体で「気軽に使えるスナップ向けミラーレス一眼」として見ても面白い。
コロナ禍でマクロレンズが売れた 「CP+ 2021」で見えたカメラの今
CIPA(カメラ映像機器工業会)の人が様々な統計データを見ながらカメラ界の動向を解説してくれる「マーケティングセミナー」が面白かった




