「権限要求多すぎ」──セブン-イレブンのTwitterキャンペーンに批判相次ぐ→中止に なぜこうなったかは「確認中」
セブン-イレブン・ジャパンが7月11日に始めたTwitterキャンペーンが波紋を呼んでいる。無料クーポンをプレゼントする企画だったが、応募のためには個人のTwitterアカウントと外部アプリを連携しようとすると過大な権限が要求されるため、不適切として批判の声が上がっていた。
セブン-イレブン・ジャパンが7月11日に始めたTwitterキャンペーンが波紋を呼んでいる。社名にちなんだ「セブン-イレブンの日」として無料クーポンをプレゼントする企画だったが、応募のためには個人のTwitterアカウントと外部アプリを連携させる必要があった。その際に要求される権限が不適切ではないかという声が上がり、同社は12日午後11時にキャンペーンの新規応募を中止した。
要求の中には「他のアカウントをフォロー、フォロー解除する」「他のアカウントをミュート、ブロック、報告する」「このアカウントでダイレクトメッセージを送信、確認、管理、削除する」など、アカウント情報を閲覧する以上の権限が含まれていた。
この要求を許可すると、セブン-イレブンが管理するサードパーティーアプリからツイートやフォロー、いいね、RT、プロフィール変更などの操作が可能となってしまう。これに対し、立命館大学の上原哲太郎教授はTwitterで「過大な権限要求だ」と指摘していた。
キャンペーンの中止の理由やアプリの仕様について、同社に問い合わせたところ「権限承認の部分に問題があったため新規応募は中止した。現在、アプリの仕様や今後の対応などについて、社内とTwitter社で確認、協議を進めている」とコメントした。
キャンペーンの新規応募は終了しているが、すでにクーポンを取得済みのユーザーには引き換えが可能。その際にはTwitterとサードパーティーアプリを連携・認証させる必要があるが、要求される権限は以下のように、閲覧権限のみとなっている。
- このアカウントのタイムラインに表示されるツイート(非公開ツイートを含む)や、リストとコレクションを確認する
- このアカウントでプロフィール情報とアカウントの設定を確認する
- フォロー、ミュート、ブロックしているアカウントを確認する
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