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スパコンで30分後のゲリラ豪雨を予測→イベント参加者に情報提供 日本気象協会が実証実験

日本気象協会が、気象レーダーの観測データからゲリラ豪雨の発生確率を予測し、屋外イベントの運営者や来場者に通知する実証実験を行うと発表。スーパーコンピュータで30分後までの発生確率を予測するという。

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 日本気象協会は7月26日、気象レーダーの観測データからゲリラ豪雨の発生確率を予測し、三菱地所などが運営する屋外イベントの運営者や来場者に通知する実証実験を行うと発表した。民間イベントでゲリラ豪雨の確率を予測する取り組みは日本初。実験は8月から9月にかけて行い、実用化への課題などを洗い出す。

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ゲリラ豪雨の発生確率を予測し、イベント運営者や来場者に情報提供

 実証実験では、最新鋭の気象レーダー「MP-PAWR」で雨雲の動きと雨量を計測。観測した気象データを、ディープラーニングを使った独自のアルゴリズムやスーパーコンピュータでリアルタイムに分析し、30分後までのゲリラ豪雨の発生確率を予測する。従来の気象予報システムの約4倍の解像度で分析するため、より詳細にエリアごとの予測ができるという。

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従来の4倍の解像度で分析する

 8月2日から9月12日まで、東京・丸の内で開催する「Marunouchi Street Park 2021 Summer」に導入し、イベント運営者や来場者にWebサイトを通じて、ゲリラ豪雨の確率を通知する。

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実証実験のイメージ

 実験には、防災科学研究所や情報通信研究機構(NICT)、東京海上日動火災保険、東京海上ディーアールも参加する。

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