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統計から見る「テレビのオリンピック需要」幻想と「日本のテレビの20年」(4/4 ページ)

西田宗千佳さんが、テレビとオリンピックの関係を数字から検証した。

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 今回に限らず、オリンピックなどの大型イベントではネット配信も増えた。それは、皆が常にテレビの前にいるわけではない時代に、イベントの価値を高めるには当然のことといえるだろう。

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ストリーミング配信も行われている

 ただ、テレビというメディアが「1要素」になってしまったにもかかわらず、今回のオリンピックもまだ「テレビ偏重」であるようには感じる。

 よく指摘されるのは、VRやARなどの新メディアの活用が弱いことだ。スマートフォンを生かしたものも少ない。

 先日、MLBのオールスター戦では、ホームラン競争がARアプリで展開されていた。オリンピックだってできることはたくさんあったはずだが、コロナ禍で準備が後手後手に回ったせいか、新しいものは「実証実験」的なレベルにとどまり、皆が体験できるようになっていない。

 1年前から準備していれば、開催をあと2、3カ月遅らせることができていれば、と思う部分もある。そういった部分も含め「全ての判断が遅かった」のが、今回のオリンピックに感じる釈然としない雰囲気の根幹なのだろう。

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