自分の姿勢を“五輪風ピクトグラム”に エンジニアが個人開発、GitHubでソースコード公開:東京五輪とネット
自分の動きや姿勢を、カメラを通して“五輪風ピクトグラム”にするソフトに注目が集まっている。作者はソースコード共有サイト「GitHub」にコードを公開している。
プロのパントマイマーによる“ピクトグラムパフォーマンス”が大きな反響を呼んだ東京五輪の開会式。式以降、これに触発されたピクトグラム作品を公開する動きもある中、自在にピクトグラムを作れるソフトや、ピクトグラムの演技を模して遊べるゲームにも注目が集まっている。
組み込みエンジニアの高橋かずひと(@KzhtTkhs)さんは、カメラで撮影することで自分の動きや姿勢を五輪風のピクトグラムにするソフトを個人で開発。自身のTwitterアカウントで公開するとともに、GitHubでソースコードも公開した。
同ソフトには、米Googleが提供するオープンソースの機械学習ツール「MediaPipe」を活用。顔や手の形状、人の姿勢をカメラを通して検出できる機能を応用したという。MediaPipeは「Google Meets」の背景ぼかし機能にも使われている技術だ。
“パフォーマンス”のカメラアングルに着目した事例も
開会式のパフォーマンスでは、パントマイマーのパフォーマンスだけでなく、撮影カメラのアングルにも注目が集まった。演者がポーズを取るだけではなく、カメラも適正な確度に傾けることで絵を表していたからだ。
そうした点に着目したのが、Webエンジニアの食塩出現(@solt9029)さん。「オリンピック開会式ピクトグラムのカメラマン気分になれるゲームを作りました」として、29日に自身のTwitterアカウントにゲーム動作中の動画を投稿した。
動画には、スマートフォンのようなものをコントローラー代わりに持ち、左右に傾けて遊ぶ様子が収められている。画像を傾け、各ピクトグラムの正しい位置を当てるまでの時間を競うゲームのようだ。
一部の会場を除き無観客開催となった東京五輪。選手たちの活躍を直接見ることはできないが、そんな状況だからこそ、SNSなどに投稿されるアイデアや作品に注目してみるのも、今回の五輪の一つの楽しみ方といえそうだ。
短期連載「東京五輪とネット」
57年ぶりの東京開催となった「東京2020オリンピック・パラリンピック」。前回開催時と異なりネットが普及した今、ネットを通じてさまざまな声や交流が生まれている。競技者やサポーター、報道関係者、企業など、国や立場を超えて生まれる“ネットと五輪”ムーブメントを追う。
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