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歯でジェスチャー入力 機械学習で13パターンを区別 コーネル大など「TeethTap」開発Innovative Tech(1/2 ページ)

島村ジョーのように加速はできないけど、奥歯をスイッチにすることはできる。

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Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 サイボーグ009が加速装置を起動するようなジェスチャーも可能になるかもしれない(加速はできないが)。

 米コーネル大学、米カーネギーメロン大学、中国科学院大学による研究チームが開発した「TeethTap」は、歯の噛み具合で多様なハンズフリージェスチャー入力が行える、機械学習を用いたシステムだ。耳下のセンサーで顎の動きと歯の音を検出し、13の個別のジャスチャーを区別する。

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耳下のセンサーでユーザーの噛み方を分類し入力に変換する

 視線を追跡し入力する方法、顔の表情を読み取り入力する方法、口パク(音声発話)を認識する入力方法など、これまでにもウェアラブルデバイス向けのハンズフリー入力は、多数報告されてきた。今回は歯を使うハンズフリーの入力アプローチだ。

 提案手法では、IMU(慣性計測装置)センサーとコンタクトマイクを左右の耳の後ろに取り付けるイヤーピースを使用して歯の動きを検出する。このイヤーピースは、3Dプリントされた18個の小さな部品を組み合わせて作られており、さまざまな耳のサイズや頭の幅に合わせた調整が可能。

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IMUとマイク搭載のイヤーピース
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イヤーピースを装着した状態
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