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原爆ドーム、「フォトグラメトリー」で3D再現 中国新聞社

中国新聞社が、大量の写真を合成して3DCGモデルを作成する「フォトグラメトリー」で再現した原爆ドーム(広島市中区)の3Dデータを専用サイトで公開。平和学習や観光客ガイド向けの利用、ドームが災害や経年劣化で損傷した際の修復活動での利用などを見込む。

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 中国新聞社は8月5日、大量の写真を合成して3DCGモデルを作成する「フォトグラメトリー」で再現した原爆ドーム(広島市中区)の3Dデータを専用サイトで公開した。平和学習や観光客ガイド向けの利用や、ドームが災害や経年劣化で損傷した際の修復活動での利用を見込む。利用は無料。

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中国新聞社が公開した原爆ドームの3Dデータ

 原爆や戦争の悲惨さを後世に伝えるために2020年に発足した被ばく75年プロジェクト「あの日から現在、そして未来へ」の一環。20年8月から約1年かけ、高所作業車やドローンを駆使して撮影した1万枚の写真を使って3Dモデルを合成した。

 3Dデータの表示はiPadのみ対応。建物を拡大すると、普段は立ち入れない内部の様子も見られる。

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内部の鉄骨の様子なども見ることができる

 同社は「GIGAスクール構想でiPadを導入した学校で平和学習に活用してほしい」とコメント。3Dデータの閲覧端末がiPadに限られるのは「プロジェクトに賛同した企業からの寄付金で制作したため、他の端末に対応させる予算がなかった」と説明した。他の端末への対応は「利用状況も見ながら、協賛企業などと今後検討する」としている。

 コロナ禍で臨時休館している平和記念公園近くの観光施設「レストハウス」にも、営業再開後にiPadを設置する方針。

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