カナダに本社を置くコーレル(Corel)は8月10日、Mac仮想化ソリューションの最新版「Parallels Desktop 17 for Mac」をリリースした。
Intel Macの場合、macOS High Sierra 10.13.6以降に、Apple Siliconチップ搭載Macの場合、macOS Big Sur 11.1以降に対応している。
Universal Binary導入により、Parallels Desktop 17 for Mac Business Editionのユーザーは、Intel MacおよびApple Silicon MacのMac向け共通パッケージが作成可能だ。
Parallels ビジネスアカウントの構成プロファイルを活用することで、Windows仮想マシンイメージが配信可能になる。
Parallels Desktop 17 for Macでは、Intel Macの場合、x86_32およびx86_64 OSがサポートされるが、Apple SiliconチップMacの場合、ARM64 OSがサポート対象となる。
M1Macの場合、現時点で「Windows 10 on ARM Insider Preview」がインストール可能だが、これが正式版になった時点で単体販売されるかどうかは分かっていない。
Parallels Desktop 17 for MacをApple Silicon Macで使用する場合、ゲストOSはARM64 OSが必要だが、Windows 10 on ARMを起動したシステム内では、32ビットx86アプリも利用可能。
Parallels Desktop 17 for Macは、WindowsおよびLinuxのレジュームが最大38%高速化、OpenGLのグラフィックス性能が最大6倍高速化、2Dグラフィックス性能が最大25%高速化しているという。
Apple Silicon Mac上でのDirectX 11のグラフィックス性能は最大28%高速化としている。
MacBook Air (M1, 2020) /16GBで、Parallels Desktop 16.5.1 for MacとParallels Desktop 17 for Mac上で動作するWindows 10 on ARM上で、Geekbench 5.4.1 for Windowsを使用して「CPUベンチマーク計測」を行ってみた。
結果、CPU処理性能に関しては同等レベルとなった。
Coherenceモードに関して、従来はWindows 10を終了する場合など画面全体が占有されていたのが、Parallels Desktop 17 for Macから「ウィンドウ」表示が可能になっている。
Parallels Desktop 17 for Macから、MacとWindowsアプリケーションの間で任意のテキストや画像をやり取りできるようになっている。
例えば、Windowsアプリケーションと macOS Monterey の Quick Note (利用可能な場合) の間などで利用可能になる。
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大原雄介さんの連載「“PC”あるいは“Personal Computer”と呼ばれるもの、その変遷を辿る」2回目のサイドストーリー的なものを書いた。
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